「神奈川県校友の集い」盛大に開催される


立教大学校友会の主催による第8回「神奈川県校友の集い」が、2022年7月16日(土)にパシフィコ横浜(アネックスホール)で開催されました。第一部は池上彰氏による公開講演会、第2部は校友による懇親会でいずれも盛況でした。

当日は、雨もよいの足下が心配される天気。客足が懸念されましたが、講演が始まってまもなく、席数の9割を超える800余名の参加となりました。
会場は、卒業生はもちろんその家族、現役の高校生の姿も見られ、卒業生の枠を超えた幅広い年代の聴衆が集う講演会となりました。
開会、西原廉太総長の、この2年間、コロナ禍で世界的なパンデミックが長引く中、ロシアのウクライナ侵攻が続いている。9月からは、ウクライナからの学生を立教でも受け入れる。などの冒頭挨拶の後、池上彰氏の講演が始まりました。

池上彰氏は、1950年長野県松本市生まれ。元NHK社会部記者、「週刊こどもニュース」の初代“お父さん”として、その分かりやすい語り口と豊富な知識力が好評で、2005年からはフリーのジャーナリストとして放送、出版などの各メディアで活躍、2016年より立教大学客員教授についています。
池上氏は、「歴史から読み解く世界情勢の行方」と題して、政治と宗教、元首相襲撃事件と旧統一教会、コロナ禍、世界における感染症の歴史と宗教・政治史の密接な連関、そしてロシア・プーチンのウクライナ侵攻にも感染症、宗教は密接に絡んでいる。と講演。

 

(以下は、池上彰氏講演からの抜粋)

リアルタイムでしゃべることを心がけているが、先週衝撃的な出来事、元首相襲撃事件が発生した。
今回、旧統一教会が出てきた。統一教会は、「原理研究会」として各大学に入り込んだ。出版界、メディアが報道すると信者が圧力をかける。「国際勝共連合」として―共産主義に打ち勝つ政治団体の側面を持ち、自民党の保守派に接近した。

歴史(を振り返ると)、日本は、実は「テロ先進国」、戦前に遡ると総理暗殺、昭和後半、よど号、赤軍派ハイジャック事件。このテロのやり方を教えたのは、日本の若者。
秋葉原事件、車が突っ込むテロ方法を教えたのは日本人。地下鉄サリン事件、無差別のテロをやっていたのは日本。日本は、「テロ先進国」だった。

世界の歴史は、感染症で変わってきた。日本でも明治2年、東京でコレラ大流行したが、それ以前、ペリー提督は黒船でやってきたが、長崎でコレラが大流行。コレラはもともとインドのガンジス川の風土病。黒船はインド回りやってきたのだった。遡って、奈良時代の天然痘、100万人が死亡したが、遣唐使が持ちこんだもの。仏教を使って人々の気持ち心を落ち着かせようとして、東大寺大仏を作り日本は仏教国となった。

(では、)キリスト教は何故ヨーロッパに広まったのか?
ローマ帝国はイエスを十字架にかけた。十字架はローマ帝国の死刑のやり方。その後イエスキリストは、救世主イエスとなった。ローマ帝国時代ペストが大流行したが、実際は天然痘だった。安らかに死を看取ってきたキリスト教はローマ帝国で広まり、国教となった。
14Cになり本物のペストが大流行、1億人が亡くなる。カトリックで祈ってもダメ、不信感が広まる。「死を思え!私たちの暮らしのすぐ橫には、死がある」と・・・。だったら、もっと楽しめ、ということでルネッサンス文化が花開いた。
カトリックに対する不信感は更に広まる。サンピエトロ大聖堂を作るために、免罪符、お札を売る。これにルターが反発。プロテススタントが出現。ピューリタンが増え、北米へ出てゆき、感染症もアメリカに入り先住民を追い出した。

(そして)、今回のロシアのウクライナ侵攻。孤独プーチンは、この2年間、侵攻まで旧ロシアの本を読み耽っていた。ウクライナは、ロシア領と思い込む。
(ロシア正教を巡るロシアとウクライナの関係にふれて)、プーチンは、モスクワこそ正当派、ロシア正教の総主教の管理下にあると主張。
2月BBCやCNNは、ウクライナ情報を、教会の前から中継したが、ここをロシアが攻撃しない事が分かっていたから。ロシア正教会のキリル総主教は、元KGBだ。
プーチンには、クリミア半島侵攻時の成功体験がある。その時ウクライナ軍は20万だったが、現在は90万の兵力を擁する軍隊に。元は旧ソ連軍、超管理軍だったが、ウクライナ側は創意工夫の軍隊となった。しかし、独裁者の耳には届かない、プーチンにはFSB(ロシア連邦保安庁、KGBの後進)も誰も逆らえない。

独裁者の言うとおりというが、(これは他の分野でも同じ事がいえる)加えて経営者、(そもそも)指導者はどうあるべきか?
その道のりで今、(私たちそれぞれが)創意工夫をする事の重要性がある、自分の頭で考える事。これは企業も大学も同じ。組織経営は、学びの中にある。池袋にある。

池上氏と聴衆とのQ&Aでは、

Q創意工夫。自分の頭で・・・具体的には?(高校生)
Aリベラルアーツ教育。今、改めて教養の必要性を感じる。そもそも、大学の4年間で培われる専門性は、限られている。自分の頭で勉強することを身につける事が大事、常に勉強し続ける事。

Q尊敬している人は?
A筑紫哲也、ダライ・ラマ14世。

Qマスメディアは、「統一教会」を“とある宗教”といっていたが今のジャーナリズムのあり方について
A“とある”は奈良県警の発表。選挙中だったし、自民党の応援をしていた団体といえない。
確認が取れるまで報道しない。ホント?クロ?どうか?間違いないか?確認して報道する。

Qウクライナについて、過去ユダヤ人は陰で色々動いている。今回もユダヤ人が動いている?
A今回は、ロシア、ウクライナなどと距離を取っている。どちらにもユダヤ人がいるから。ユダヤ人は自分たちを守ることを常に考えている。
(最後に情報、モノ事、世の中を)疑ってかかることも大事なことと強調して、1時間45分に及ぶ講演を締めくくった。

時に、ユーモアや、関連するエピソード、発信されている様々な報道情報の裏話などを交えながら、巧みな話術で聴衆を引き込み飽きさせない“池上節”、有意義な講座・授業を1コマ受講したような“世界情勢の行方”の講演でした。

講演会終了後、会場を隣接の別ホールに移して、およそ200有余名の参加を得て、懇親会が開かれました。

体育会・チアガールのオープニングで始まり、曽山 茂・校友会副会長、西原廉太・総長挨拶の後、今回の集いを担当した海の立教会、横浜立教会を含む街の立教会及び山の立教会の全12の地域からなる神奈川県立教会の紹介が、高雄良三・湘南立教会会長からありました。
そして、「若手グループ神奈川」の活動・取り組みについて、新会長の孫進明さん(横浜立教会)、「レディスクラブ神奈川」の活動・取り組みについて新会長の鈴木紀子さん(横浜立教会)の挨拶・説明があり、森田利光・元新座高校教頭・チャプレンの感謝の祈り、戸井田和彦・立教学院理事長の乾杯で懇親会となりました。

会食懇談中、悲願の箱根駅伝復活出場を目指す、体育会陸上競技部・上野裕一郎男子駅伝監督の挨拶(駅伝の殆どの区間は神奈川県内にある)、真打ち・三笑亭小夢さんの落語などを交えて、和やかに校友との交流に花が咲きました。
そして、最後は元応援団長・太田悠介、川合晴大さんの音頭で、第一応援歌「行け立教健児」を熱唱、最後に校歌「栄光の立教」を清唄、岩井讓治・逗子葉山立教会会長の締めの挨拶で、閉会となりました。参加者一同、このコロナ禍での久々の校友との再会、有意義な集いを楽しみました。

(記:幹事竹内)

 

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